『アイドラトリィ』作品情報
著者: 大鷹シン(原作)/ ホマレ(作画)
掲載誌: 週刊少年マガジン
アイドルを描いた作品は数あれど、ここまでファンの純然な狂気を描いた作品はなかなかない。
そんなアイドラトリィ1話から、その表情の魅力を語らせていただきたいと思う。
あらすじ
#1 ハルミ ジュンナ
推しアイドル「槻城ふわり」の所属するアイドルグループが解散。主人公の陽見循奈は推しが受けるオーディション番組のプロデューサーの家に乗り込んで、オーディションへの参加を強引に取り付ける。
主要登場人物:陽見循奈/新条絢子
1話前半の感想
「愛」の顔
「1年ぶりのニューシングル!!」
愛おしさ全開なのにどこか切なさが含まれているような、しかし晴れやかな表情。陽見循奈が、戦場から帰ってきた夫を出迎える妻のような顔をしている。推し活でそんな表情することあるのか。背景にはポスター、ぬい、アクスタ、痛バ、その他諸々……。深い愛がこの見開きひとつで完璧に描かれている。
「怒り」の顔
「どうしてふわりちゃんの邪魔をする!!!」
このシーンの苦しげに悲しそうに激昂している循奈の泣き顔が、かわいくてかわいそうで美しい……エゴめいた愛で生々しい感情をあらわにする主人公なんていくらいてもいい。この子はその極地にいる。間違いなく狂気的ないい女だ。
「救い」の顔
「息を」
循奈がふわりちゃんのポスターを見ながら息を吸っているシーン。盲目的なのにあどけなくて、ふわりちゃんという存在の光を浴びた瞳が曇りなく輝いている。
彼女を愛するからこそ怒りにも憎しみにも感情が動いているけれど、この表情を見ると「槻城ふわり」への盲信は主人公にとってしっかりと救いの形をしていることがわかってしまう。
「息を上手く吸って吐く方法だってふわりちゃんが教えてくれた」
このセリフが続くあたり、ふわりちゃんに出会う前には呼吸をする方法すらわからなくなった時期がありそうだし循奈の過去も気になるところ。
まとめ
この作品本当に表情がいい。繊細かつ大胆……って表情に対して使ったことないけどまさにそれだと思う。喜びの大きな感情も、切なさの滲むような複雑に揺らめく感情も、怒りすらきらきらして生き生きしてる。キャラクターたちの生のエネルギーをありありと感じられる。
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